ウェーバー:ホルンと管弦楽のためのコンチェルティーノ

コンチェルティーノは小協奏曲と訳されます。
「小」となっていますが、この曲はまさしく「大」です。
トリルや重音(のどを震わせて、のどと口(楽器)2箇所から音を出す
奏法)など、多才の技術が必要な曲です。
演奏時間は約15分くらいですが、
吹きごたえも聴きごたえも十分!
低音から高音(ダブルhiA!)まで
ホルンの魅力を余すところなく凝縮した曲です。
ペーターダムもいいですが、
私はティルシャルの方が好きです。
あの微妙なヴィブラートがたまりません。

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュックヘ長調作品86

シューマンはホルンが嫌いだったのではないか
と思わせるような曲です。
一楽章の終わりと3楽章中に、hiAが出てきます。
まさにホルンという楽器の音域限界まで使っており、
難曲の一つですね。
前出の山形でのホルンフェスティバルのとき、
確かラデク・バボラックが一番を吹いていたと思いますが、
余裕で吹いていました。
すごかったですよ。
この曲は4本全員がソロを受け持っているため、
全員が吹けなければバランスが崩れてしまいます。
特に4番ホルンは重要ですね。
この曲を聴くと、あらためてホルンはいいな〜と思います。
いつかは完璧に吹いてみたい曲です。
この曲、4本の〜となっていますが、
たまにプロでも5本(1本はアシスタント)で吹いていますよね。
ちょっと格好悪いですが、
それだけ難しいということではないでしょうか。

モーツァルト:ホルン協奏曲第4番変ホ長調 K.495

1786年に作曲されました。
この第4番は4曲中一番難しいと思います。
そして一番疲れます。
練習でたまに吹くんですが、
吹き終わると口が言うことを利かなくなっています。
ただの練習不足だと思いますが…
ちなみにこちらは実際コンサートで吹いたことがあるのですが、
管弦楽のホルンも意外と疲れます。
緊張もあったのだと思いますが。
いずれにしても、モーツァルトのホルン協奏曲は
ホルン協奏曲の代名詞的な感じですので、
まだ一度も聴いた事がない方は、是非聴いてみてください。

モーツァルト:ホルン協奏曲第3番ホ長調 K.447

1787年に作曲されたといわれています。
この第3番と第4番にカデンツァが含まれています。
色んなホルン奏者が録音していますが、
人それぞれ色んなカデンツァがあります。
家に何枚かCDがあるのですが、聴き比べしてみると
楽しいですよ。
長いカデンツァもあれば、
えっ!もう終わり!というカデンツァまであります。
ヴィブラートびんびんのロシアのホルン奏者もいれば、
普通に吹いている方もいらっしゃいます。
個人的にはロシアのホルンは大好きですけどね。

モーツァルト:ホルン協奏曲第2番変ホ長調 K.417

1783年に作曲されたとされるホルン協奏曲第2番。
ケッヘル番号は第1番よりも新しいですが、
第1番より前に作曲されたものだという文献もあります。
3,4番のホルン協奏曲と比べても簡単で(カデンツァがない!)、
4曲中では一番吹きやすいのではないでしょうか。
この第2番の第一楽章は、
音大や管弦楽団の試験の題材にもなっていますよ。
私も以前芸大の別科を受けるために、一生懸命練習しました。
受かったか落ちたかは秘密です。

モーツァルト:ホルン協奏曲第1番ニ長調 K.412+K.514 (386b)

モーツァルトはホルンと管弦楽のための協奏曲を数曲残しています。
今回ご紹介するホルン協奏曲第1番は2楽章形式の協奏曲です。
有名なモーツァルトのホルン協奏曲のなかでは唯一ニ長調です。
ロイドゲープというモーツァルトの時代の有名なホルン奏者がいるのですが、その方が高齢により高い音が吹けなくなったため、
他の3曲よりも調号を下げたと言われています。
テレビ朝日系列の某番組内でも使われていますし、CMでも良く使われていますね。
小学校の音楽の時間でも聴いたと思います。
比較的簡単な譜面ですので、実際吹いた方もいるのではないでしょうか。
でもモーツァルトって難しいですよね?

R.シュトラウス作曲:ホルン協奏曲第2番

第1番の作曲から約60年経過した1942年の作品です。
第1番と違い、非常に難しい曲です。
特に最初のパッセージは、プロでもトチリます。
体力の面でも厳しい作品です。
伴奏ホルンも大活躍する曲ですので、
伴奏も楽しいですよ。
初演は1943年、ザルツブルク音楽祭で、
フライベルクのホルン独奏、
カール・ベーム指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって行われました。
山形でのホルンフェスティバルでは、当初タックウェル(だったかな?)が演奏する
予定でしたが、急病で別の人(名前が出てこない…)に変わりました。
最初は音をはずしてしまいましたが、あとは完璧!
すごく良い演奏でした。

R.シュトラウス作曲:ホルン協奏曲第1番

R.シュトラウスは1864年生、1949年没の
ドイツ後期ロマン派を代表する作曲家です。
アルプス交響曲や歌劇「ばらの騎士」などで有名です。
実はR.シュトラウスはホルン協奏曲を2曲書いています。
第一番は何と弱冠18歳のときの作品です。
とても印象的な出だしで、R.シュトラウスの若々しさ、
初々しさが出ている作品です。
R.シュトラウスの父であるF.シュトラウスはホルン奏者で
あったので、幼少から影響を受けていたと考えられています。
実際R.シュトラウスの作品を聴いていると、
ホルンがかなり目立ちますからね。
ホルン吹きの立場からいうと、
他のホルン協奏曲と比べると案外簡単ですね。
吹きやすく、さらに盛り上がりますので
多くのホルン奏者が録音しています。
ちなみに初演(管弦楽での)は1885年、
マイニンゲンの宮廷劇場で、ハンス・フォン・ビューロー指揮の
宮廷劇場管弦楽団とその首席ホルン奏者グスタフ・ラインホスに
よって行われたそうです。
山形で行われたホルンフェスティバルで
バウマンがこの曲で復活コンサートを行いました。
とても印象深い曲です。

グリエール作曲:ホルン協奏曲

グリエールが作曲したホルン協奏曲変ロ長調作品91は1951年に作曲されました。
グリエールはロシアの作曲家です。
1938年から1978年までの40年間にわたりボリショイ劇場管弦楽団の
首席ホルン奏者を務めたヴァレリー・ポレフ(en)の依頼で作曲されました。
歩レフはチャイコフスキーのバイオリン協奏曲のような曲を作曲するよう
提案したようですが、曲を聴く限り、似て非なるものという印象を受けます。
しかし曲は大変すばらしく、ホルン奏者の技量も十分楽しめる作品です。
初演は1951年5月10日にグリエール指揮レニングラード放送交響楽団、
ホルン独奏はもちろんポレフにて行われました。
第一楽章にカデンツァが置かれていますが、初演時はポレフが作曲しています。
演奏時間は約25分です。
様々なホルン奏者が録音していますが、
私のお気に入りは、バウマンのものです。
カデンツァも大変すばらしく、バウマンの最盛期の音が堪能できます。
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